視床下部の働き（自律神経）

視床下部とは自律神経系の最高中枢として原いていま

す。体の中、又は外の環境（気候の変化、気温の変

化、湿度の変化に対して）に対して体が常に良い状態

を保つ為に必要な脳の部分です。

私達が、普段何も意識していないのに、

・呼吸ができて

・血液が上手く流れ

・食べた物が消化され

・血圧が一定に保たれている

・体温を一定に保たれている

・食欲がある

・性欲も普通にある

・ちゃんと眠れている

こうした当たり前と思うような働きは、すべて自律神経のお陰ということです。

生体の恒常性という働きが私達にはあります。

（内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のこと）

誰の体にも、内部（細胞の環境）を保ち、内外の環境の変化に対して、常に安定した条件で

生命を維持しようと働きかける性質を持っています。

この外の環境の変化に対してどのように体が反応するかというと、

・呼吸

・血圧

などの調節以外に、自律神経が支配するのは、全身の筋肉、血管、分泌腺などです。

これらの場所に対して、私達の体は無意識に作用します。

これも自律神経の働きです。

しかし、これらの体の働きが

・ストレス

・長年の悩み

・身体的な疲労が長く続く

こうした影響は、私達の体では、徐々に体の感じ方に変化を起こします。

自律神経の交感神経が優位になり、

・いつもは感じられることが感じられなかったり

・気圧の変化、湿度の変化などに反応が遅くなります

いわゆる区ふんした状態が長く続くつづいてしまうのです。

普段何気なく生活をしていますが、見たり、聴いたり、匂いを嗅いだり、舌で味を感じた

り、など普段は正常に働いていることに変化が出てきます。こうした興奮した状態が長く続くと、生

活の営みに変化を起こし始めます。

「いつもと違う、変だな。。」と感じることが、多くなってきます。

このように、自律神経の働きが乱れ始めたら、こうした様々な五感の働きに影響します。

（視床下部と大脳との関係）

自律神経の中枢は視床下部ですが、視床下部は大脳辺縁系や大脳皮質という

・感情をコントロールする

・理性や判断をする

このような働きをする部分から直接的・間接的に影響を受けていることもあります。

（大脳辺縁系とは、感情を生み出す場所でもありますから、精神的なことの影響を受けてしまいま

す）　大脳辺縁系➡本能的欲求（食欲、性欲など）や情動（感情）をつかさどる場所

又、あるネガティブになる出来語が起きたり、人間関係のトラブルが起きると、

こうした外部からの刺激によって、ある情動（感情の変化）が生じます。

この情報は、大脳辺縁系から視床下部に情報が伝わります。

それにより視床下部は、「この出来事に対処しようとして」この時間が長く続くと、

自律神経の働きに、変化が起きます。

交感神経（興奮した時や活動的な時に働く神経）の働きが、活発になります。

これは、現在の状況に対して、「適応する為に」身体の各器官に、今の状況（ある出来事が生じた状

態）に合わせた働きをするように適切な指令を出します。これで、ある出来事に対応することが出来

るのです。しかし、自分の許容範囲を超えると対処できなくなってくるのです。

このように、私達は日常で起きる出来事に対して、常に自律神経が働いて、今の状況に一番良い状態

を保とうとしているのです。

しかし、がなかなか問題が解決しないと、交感神経が優位になり過ぎて、副交感神経が働きづ

らくなります。

これが、体に大きな問題となってくるのです。

こうした状況が長く続いた時に、今度は、精神的な問題へと張って真していきます。